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ツイッターの拡がり“到達数”で明らかに!
ビデオリサーチ新指標「Twitter TV エコー」

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ツイッターの拡がり“到達数”で明らかに!
ビデオリサーチ新指標「Twitter TV エコー」で何が見える?

2014年10月06日
ビデオリサーチ長島英樹ソリューション推進局 テレビ事業部企画担当 課長補佐
 ビデオリサーチは、ツイッター上でテレビ番組への反応を測る新しいテレビ指標「Twitter TV エコー」を、9月29日から集計開始した。

 ビデオリサーチがアメリカのTwitter社とおよそ2年半がかりで共同開発した「Twitter TV エコー」は、これまで「投稿数」でしか把握できなかったツイッターの拡がりを、初めて「到達(=表示)数」で明らかにしたもの。テレビ視聴率と同様、すべての番組について毎日、翌営業日に提供する(関東地区のみ、民放5局とNHK総合の全6局)。現在、ビデオリサーチのホームページ上で「インプレッションユーザー数TOP5」が毎日(土日・祝日を除く)公開されている。はたしてこの「Twitter TV エコー」の“見方”とは? ビデオリサーチ新指標開発担当の長島英樹ソリューション推進局テレビ事業推進部企画担当課長補佐に話を聞いた。
※取材・文/構成:小川 航


 キーワードは「インプレッション」


 「Twitter TV エコー」は、「インプレッションユーザー数」「インプレッション数」「ツイート投稿ユーザー数」「1分あたりのツイート投稿数」の4つを基本指標とし、PDFアウトプット、ASPによるダッシュボードシステムにより提供する(電子データのみの提供も可能)。「Twitter TV エコー」を見るうえでポイントとなるのが、「インプレッション」だ。ツイートがアプリ上で表示された総量を「インプレッション」と呼び、これを見れば番組に関するツイートの拡散の度合いを把握することができる。つまり、ツイートがどれくらいの人に読まれたのかが分かる。

 ただ、「インプレッション」は延べ数のため、少ない人数で大量のツイートが交歓されているものと、少ない投稿が多くの人に読まれている状況とを、区別することができない。そのため、ツイートが表示された「人数(=ユニークユーザー数)」によっても拡散を評価できるように、「インプレッションユーザー数」を提供する。例えば、ツイートした人が1人いて、それを見た人が10人いた場合、「インプレッションユーザー数」は11人となる。なお9月8日週(9月8日~14日)の「インプレッションユーザー数」は、1日単位で約700万。つまり、1日にツイッターでテレビに関するツイートをやり取りする人が700万人いた、ということになる。

 「インプレッション」の拡大には、タレントなどの有名人や、テレビ局の公式アカウントが貢献していることも明らかになってきている。ただ、ある有名人の1回のツイートが3万人に伝わったからといって、10回つぶやけば単純に10倍の30万人になるわけではなく、現実には同じ人に伝わりがちになると長島氏は説明する。インフルエンサー(フォロワーの多いユーザー)を使いつつ、「インプレッション」をどう拡げていくか。「これからはデータ(Twitter TV エコー)で数を確認できるようになるので、ツイッターを使うにあたって助けになるのでは」と今後の活用に期待を寄せる。


 「投稿数」ではアニメ優位。
 「インプレッションユーザー数」では?


 では試しに、番組ジャンル別に「インプレッションユーザー数」を見ると、どうなるか。これまでは投稿数で見ればアニメが圧倒的に多かった。しかし「インプレッションユーザー数」は、バラエティ、ドラマが多いことが明らかになった。ある週のアニメは投稿に対して29倍の「インプレッションユーザー数」だったが、ドラマは44倍、バラエティは49倍と、その差は大きい。つまりアニメよりも、バラエティ、ドラマのほうが拡散していることが分かった。

 長島氏は「アニメが上がってこないのは“想定内”だった」と話す。アニメでは同じユーザーが投稿する傾向にあるからだ。一方で、「これまでバラエティは投稿数では少なかったが、インプレッションユーザー数が“想定外”に多く出たのは良かった」と長島氏。「バラエティは若い人がツイートしていそうだなと思っていたが、これまであまりデータに出てこなかった。それがインプレッションに表れて、肌感に合うものになったと思う」と話した。ツイッターのユーザーの多くを占める若年層の動向が、「インプレッション」でより見えるようになったと言えるだろう。(つづく

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