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【Vol.1】TBSラジオ“ライブ音源お持ち帰り”「LIVE to GO」軌道に

小川記者の「ラジオ・ミックス・ショウ」

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【Vol.1】TBSラジオ“ライブ音源お持ち帰り”「LIVE to GO」軌道に

2013年07月03日

 はじめまして。

 7月より新コーナー“小川記者の「ラジオ・ミックス・ショウ」”を担当することになりました、放送担当記者の小川です。


 このコーナーでは、ラジオと音楽にまつわる様々なトピックスをご紹介していきます。どうぞよろしくお願いします。

 さて、みなさんは音楽ライブを見に行ったとき、「今日の演奏を持ち帰って聞きたいな」と思ったことはありませんか? そんな願いを叶えるサービスがあります。それは、TBSラジオが昨年11月にスタートした、“ライブ音源お持ち帰り”サービス「LIVE to GO」です。これまでに、JUN SKY WALKER(S)(前売り2,300円/当日2,500円)、MOONCHILD再結成(2,000円)などで実施。このほど採算ベースとなり、軌道に乗り始めました。


 ライブ音源の即時配信は、数年前からありました。坂本龍一が、終演後最短24時間でiTunes Storeに配信したのが2009年。しかし“お持ち帰り”となると、まだそう多くないのが現状です。奥田民生が、終演後ライブ音源を会場限定で販売したのが昨年1月のことでした。そんななか、「LIVE to GO」はその前身、赤坂BLITZ公演での“お持ち帰り”サービス「BLITZ T2D」を含めるとすでに昨年6月にスタートしており、時代を先取りした新サービスと言えるでしょう。TBS側でプロの音声技術スタッフが収録するという、音源収録のノウハウを生かし提供するものなので、ミュージシャン側は売りたい意思があって条件さえ合えば、ライブ音源を出すことができる画期的サービスです。しかもTBS側はライブの原盤権や著作権を保持しないので、ミュージシャンが販売価格や楽曲数を決めることができます。


 ライブに来た観客にとっても、作業は簡単です。会場で購入したカードのシリアルナンバーを、終演後にPC・スマホ(Android)で打ちこめばいいだけ。なんとライブ終演後最短1時間でダウンロードすることができます。

 観客の半数以上が同サービスを利用するケースも多く、順調に採算ベースとなったのも納得です。何より「体験を記録として持ちたい」という、近年の消費トレンドを上手くとらえたサービスだと思います。この“ライブ音源お持ち帰り”が新たなトレンドとなるか、注目です。






小川航(おがわ・わたる) 放送部所属

 駆け出しの放送担当記者。このコーナーでは、ラジオと音楽にまつわるトピックスをご紹介。昭和歌謡のヘビーリスナーだが、基本なんでも聴く。最近のお気に入りアルバムは、きゃりーぱみゅぱみゅ『なんだこれくしょん』。



 

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