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舞台「旅立ち~足寄より~」裏話

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舞台「旅立ち~足寄より~」裏話

2013年01月24日
 三浦祐太朗が主演する舞台「旅立ち~足寄より~」が来月2月から4月に全国7都市で公演される。

 この舞台の内容については、たびたび記してきたからここでは割愛するが、前回の公演(昨夏の草月ホール公演)とは全く内容が変わる。もっとも、原作は同じなので流れは変わらないのだが…。

 脚本はテレビ朝日「臨場」「遺留捜査」など多数のテレビドラマ脚本を担当してきた尾西兼一氏にお願いした。尾西氏は映画「臨場―映画版―」の脚本も手掛けているが、その時に「北海道・足寄町」出身で、何と足寄高校では松山千春の1年先輩であることを知った。「だったら…」と今回の脚本をお願いした。

 それにしても千春は、ここ数年は好きなドラマとして「水戸黄門」(TBS)、そして「相棒」(テレビ朝日)、「臨場」(同)と言い続けてきた。が、尾西氏が足寄高校の出身で、さらに1年先輩とも気づいていなかった。千春に尾西氏のことを伝えると驚きながらも「しかし足寄高校って凄いだろ。政治家は2人(鈴木宗男氏、石川知裕氏)いるし、西武ライオンズの三井浩二監督もそう。それから尾西もだろ…。政治家からプロ野球、脚本家まで幅広いだろ。こんな高校、他にあるか?」。

 因みに、尾西氏曰く「僕は、高校時代は普通の生徒でしたからね。千春はちょっと違っていたから…」。やはり、高校時代から千春は目立った存在だったようだ。

 「文化祭の時に、ブラスバンド部の奴から『面白いのがいる。すごい歌がうまいから聴け』って言われて、聴きに行ったことを覚えているけど、抜群にうまかった。先輩とも対等に口がきける奴という印象があったけど、正直言って接点はなかったんですよ。ただ自伝(原作「足寄より」)を読むと、なるほどねと思うところがたくさんありました。根底にあるものは変わらない。見返りを求めるな、とかそういう感覚は一緒ですね」。

 また、今回の舞台で総合演出をお願いした赤羽博氏は尾西氏からの紹介である。因みに、尾西・赤羽コンビは、かつて足寄を舞台に作られ、TBS系で放送して評価を得た2時間ドラマスペシャル「改札口」のコンビである。他にもNHKのドラマで、元HOUND DOGの大友康平が主演だった「FLY航空学園グラフィティー」なんかも手掛けている。

 ところで、尾西氏に今回の舞台の脚本について尋ねると「特に変わらない。刑事ドラマだって事件だけを書くわけじゃなくて、その中の人間を描くわけですから。事件が起きないだけ」と言っていたが、赤羽氏は、尾西脚本につて「尾西さんは実は刑事モノなんかより、こういったヒューマンタッチなものの方が得意なんじゃないかと思います。人間を表現するのがうまい」と言っていた。

 出演者の顔ぶれも祐太朗の他に東映・戦隊シリーズで“イケメンヒーロー”だった金子昇や映画「おもちゃ」で主演だった宮本真希、アニメ「ドラゴンボールZ」の“ベジータ”役で知られる堀川りょう、それに岩井七世、長江健次、さらにはフォークグループのワカバ、シンガーソングライターのしおり…とにかく、フレッシュなキャスティングになった。

 また、全国公演は全編を北海道の方言にしているが、方言の指導は千春の実弟である松山明人氏にお願いした。「ネイティブな千春コトバ」を指導してもらった。いずれにしても、映像と生の舞台のコラボレーションとなる「旅立ち~足寄より~」は、初めて舞台公演を観る人も楽しめるはず。

 なお、東京公演を除いて今回の舞台公演では出演者のワカバやしおり、長江健次、堀川りょうによるライブも計画している。因みに東京公演については前夜祭を予定している。

(渡邉裕二)

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