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震災後の自主映画は? 「PFFアワード2012」作品公募いよいよ開始

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震災後の自主映画は? 「PFFアワード2012」作品公募いよいよ開始

2012年01月25日

「PFFアワード」イメージビジュアル

昨年の「PFFアワード2011」表彰式より

 毎年恒例、日本が誇る世界最大級の自主映画コンペティション『PFFアワード』の選考が、いよいよ今年もスタートする。2月1日(水)より作品応募受付を開始。東日本大震災後、初めてとなる募集とあってどんな作品が寄せられるか。例年以上に期待が膨らむ。

 過去33回の歴史を有する同アワード。これまでに輩出した商業映画監督は80名以上。現在劇場公開中の作品では、「ヒミズ」の園子温監督、「ロボジー」の矢口史靖監督、「聯合艦隊司令長官 山本五十六」の成島出監督がPFF出身者だ。また、2月4日公開「東京プレイボーイクラブ」の奥田庸介監督は、2009年、2010年に連続入選し弱冠24歳で劇場長編デビューを射止めた。

 可能性は国内に留まらない。海外からも注目が集まるだけに、一気に世界で認められることもある。昨年の入選作からは、バンクーバー国際映画祭に2作品、釜山国際映画祭に2作品が招待された。さらに、2月に開催されるベルリン国際映画祭には、2009年入選・木村承子監督がPFFスカラシップ制度のもと完成させた「恋に至る病」が出品されることも決まっている。

 自主映画作品であれば、ジャンル、上映時間、監督はじめスタッフ・キャストの経歴も不問。昨年は応募総数602作品の中から17作品が入選し、北川仁監督「ダムライフ」がグランプリに輝いた。果たして、今年はどんな作品、才能が自主映画界を席巻するか。また、震災後に制作された作品が応募作のほとんどを占めると予想されるだけに、3・11に自主映画作家がどう呼応したかにも注目が集まる。

 応募締切は3月31日(土)消印有効。1次審査、2次審査の後、入選作は7月発表される予定。昨年に続き9月に開催される「第34回 PFF ぴあフィルムフェスティバル」で入選作品が一挙上映され、著名人による最終審査を経てグランプリほか各賞が決まる。その後、全国を巡回し、のべ1万人以上が入選作を鑑賞する。



>>「PFFアワード2012」応募要項
>>「PFFアワード」公式サイト
>>「PFF ぴあフィルムフェスティバル」公式サイト

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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