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東京芸大映画専攻「修了制作展」7日からユーロスペースで

2011年07月06日

 東京芸術大学大学院映画専攻の「修了制作展」が、7月7日(木)~15日(金)に東京・ユーロスペースで開催される。今年3月に卒業した第5期生が監督・脚本・スタッフを務め、プロの役者を迎えて完成させた全5作品が、劇場で有料上映される。

 05年に設置された国立大初の映画専攻。過去の卒業生からは、「東南角部屋二階の女」の池田千尋監督、「アブラクサスの祭」の加藤直輝監督、「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の瀬田なつき監督、「イエローキッド」の真利子哲也監督ら有望な才能を多数輩出してきた。
 
 先輩たちに続けと、第5期生の修了制作5作品も商業映画に負けず劣らずの秀作がそろった。教授として指導にあたってきた黒沢清監督は「今年もまたやってくれました。彼らがどうしてこう易々と学生映画とか日本映画とかいったワクを踏み越えていけるのか、まったく驚異です」「5つの個性が同時に世に放たれる今この瞬間、我々はひどく興奮し、何だかかすかな映画史の変革に立ち会っているような気さえしてくるのです」と絶賛のコメントを寄せている。

 連日21時からのレイトショー公開。初日の7月7日は、上映後に映画評論家の梅本洋一氏を招き監督5名とのトークショーが行われる。また最終日15日には、黒沢監督が監督5名とともに登壇する。

 料金は、前売り800円、当日900円、4回券3000円。プログラム詳細は、公式サイトに掲載。問い合わせ先は、東京藝術大学大学院映像研究科映画教育運営室(横浜市中区本町4‐44)。電話:050‐5525‐2683。


▼「理容師」=理容師一家の数日間を描く(38分)
監督:秋野翔一 脚本:秋野翔一、元澤英悟
出演:山田浩、遠藤祐美、清水大敬、管勇毅

▼「MORE」=都市の片隅に暮らす男女7人の人間模様を描く(113分)
監督・脚本:伊藤丈紘
出演:小深山菜美、奥田恵梨華、三村恭代、岩瀬亮、足立智充、河井青葉、斉藤陽一郎

▼「しんしんしん」=擬似家族の崩壊と再生の物語(135分)
監督・脚本:眞田康平
出演:石田法嗣、我妻三輪子、佐野和宏、奥津裕也、神楽坂恵、坪井麻里子、中村有、洞口依子

▼「返事はいらない」=若い男女の同棲生活の変化を描く(94分)
監督・脚本:廣原暁
出演:佐藤貴広、太田順子、桝木亜子、坂本紘一、泉光典、小泉陽一郎、吉岡睦雄

▼「PANORAMA」=2組の夫婦が織りなす物語(89分)
監督・脚本:吉川諒
出演:玄覺悠子、島守杏介、内田慈、松浦祐也、三浦誠己、木野花


>>東京芸術大学
>>東京芸術大学大学院映像研究科映画専攻
>>「映画専攻第五期生修了作品展」公式サイト

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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