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マーザ・アニメーションP・前田社長に聞く

【FREE】マーザ・アニメーションP・前田社長に聞く

2014年10月18日

 日本のCGアニメーションスタジオ「マーザ・アニメーションプラネット」が、米ソニー・ピクチャーズと共同で『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』を映画化すると発表した。同社はセガサミーグループの一員として主にゲームのCG映像制作を担ってきたが、この夏には米ロサンゼルスに映画の企画制作の拠点となる子会社スタジオを設立し、映画製作事業に本格的に参入する構えを見せている。

 現在は『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』に加え、初のオリジナル映画である『Robodog』(原題)の製作も進めており、16年春の世界公開を目指す。『トイ・ストーリー』のピクサー、『アナと雪の女王』のディズニーをはじめ、先行するCGアニメーションスタジオ勢の壁は厚いが、日本のスタジオが世界で存在感を示すことはできるのだろうか。これまでの経緯や今後の方針について、前田雅尚代表取締役社長、篠原宏康マーケティング&セールス ディビジョン・マネージャーに聞いた。


――当初はセガのゲーム映像制作部門だったということですが、会社設立の経緯を伺えますか。

前田
 06年に前身となるCG映像制作部門が立ちあがりました。その頃はセガがハード事業をやめて、ソフトの開発に力を入れていこうと方針転換した時期です。また、ちょうど映画的なストーリーのあるゲームに注目が集まってきた頃でもあり、様々なスタジオからスタッフを集めてCG制作部門を新設しました。当初からスタッフの技術は高く評価されていました。ところが、ゲームに使われるのは、オープニング映像などほんの一部です。タイトル数にも限りがあるので、せっかく能力の高いスタッフが集まっているのに、十分に稼働していない状況がありました。それなら、映画製作も視野に入れていこうと。元々映画を作りたいと考えていたスタッフもいたので、09年に独立し、現在に至ります。

――現時点で、ゲーム制作と映画制作の売上の主軸はどちらですか。

前田
 映画事業に関しては、映像制作を受託した13年公開の『キャプテンハーロック』(東映アニメーション製作)が初めてなので、現状、それ以外の売上はありません。ゲームのオープニング映像やイベント映像制作が多いと思います。

篠原 イベント用の映像も手掛けており、「初音ミク」のライブでCG映像制作を担当するなど、外注を受けたCG映像の制作を幅広くやっています。

――社員は150名ほどいらっしゃるということですが、独立当初は何人ぐらいだったのですか

前田 当初は40名ぐらいだったと聞いています。減ることなく年々拡大しており、がらんとしていた会社(天王洲アイル)のフロアも、今は手狭になってきているほど(笑)。映画をやるとなると、やはりそのくらいのスタッフは必要です。

全文は「インタビュー」コーナーで掲載中

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。