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『聖者たちの食卓』、ウィチュス監督が会見

【FREE】『聖者たちの食卓』、ウィチュス監督が会見

2014年08月30日
フィリップ・ウィチュス監督 フィリップ・ウィチュス監督

 毎日10万食を巡礼者や旅行者に無料提供しているインドのハリマンディル・サーヒブ〈黄金寺院〉のキッチンの舞台裏に迫るドキュメンタリー映画『聖者たちの食卓』(配給:アップリンク)が、9月27日(土)より劇場公開される。

 公開を前に、同作のフィリップ・ウィチュス監督が来日し、8月27日にシネマート六本木で開かれた会見に出席した。はじめに、制作の経緯について「黄金寺院を訪れたのは全くの偶然」と話し、他作品の制作でインドに滞在した際に偶然立ち寄り、自身もシェフであることからキッチンに興味を持ったことを明かした。黄金寺院に関する問いには「宗教や階級は関係なく誰でも入れる。訳ありでこの寺院に来る人もいて、例えば結婚で問題を抱え居場所を失った女性が駆け込み寺のように身を寄せることもある。犯罪者が身を隠すために利用する場合もあるそうだ」などと語った。また、働いている人たちは皆ボランティアで、「なかには一つのニンニクを20分もかけて皮を剥く人もいたり、効率史上主義とは正反対。しかし、それでもきちんとシステムは機能している」と独特の文化であることを説明。同作のコンセプトを「特別な寺院に流れている神聖な空気と、スローなペースを感じてもらえるように作った」と語った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。