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『トランス~』星野有香マーケ本部長に聞く

【FREE】『トランス~』星野有香マーケ本部長に聞く

2014年07月30日
 2014年公開された映画の中で、全世界トップの興収を叩き出した『トランスフォーマー/ロストエイジ』。日本でも、いよいよ8月8日から公開される。宣伝を統括するパラマウント ピクチャーズ ジャパンの星野有香マーケティング本部長は「興収目標は60億円」と明言する。

 前作(11年7月公開)のシカゴ決戦で、人類を救ったトランスフォーマーの正義軍団オートボット。3年後の現在、政府は彼らを不要な存在として駆除しようと全世界に指名手配する。仲間が次々に狩られる中、絶滅したはずの悪の組織ディセプティコンの生き残りが地球に襲来する―。そんな物語だ。

 シリーズ4作目にして、キャストを一新。新キャストに関して、事前のリサーチでネガティブな意見はなかった。「日本の観客が本シリーズに求めるのは大きく二つ。トランスフォーマーの各キャラクターと、実際にトランスフォーム(変身)する姿。今回はマイケル・ベイ監督が最新の技術を駆使し、見たことのない斬新な映像でトランスフォームを見せる」(星野氏)。

 映像の圧倒的な迫力を伝えるべく、「人類史上最高の体感型アトラクション[新次元]3D」というコピーを作った。「最近は洋画メジャーでも3Dプリントをあまり出さない傾向があるが、本作では3Dを明確に押し出す」(星野氏)。前作では興収の86%を3Dが稼いだ。

 映像のクオリティに加え、「我々の物語」であることを訴えている。劇中の父娘(マーク・ウォールバーグ、ニコラ・ペルツ)の関係を見て、観客は自身の人生と重ね合わせる。また主要キャラクター2体に宣伝の核となるコピー(オプティマスプライム=仲間のためなら人類とも戦う/バンブルビー=それでも人類のために)を背負わせた。「ロボットたちが人類のためにどんな決断をするのか。観客に自らの物語として感じてもらう。観客の生活する空間や時間に映画を近づける巻き込み型の宣伝を徹底した」(星野氏)。若年層を含め男性へのアプローチが強いシリーズだが、こうした巻き込み型の宣伝を行うことでオールターゲットへの訴求を図る。

 今回も様々なタイアップが実現し、タイアップ全体で10億円規模の露出効果を獲得。これとは別に宣伝費は2桁、前作を上回る規模を投じる。公開3週前からTVスポットを投下。キャストの来日(別紙参照)、渋谷ジャック、Yahoo!トップページのトップインパクト広告など、怒涛の露出展開が続く。星野氏は「TVスポット投下前の時点で認知度と意欲度は前作より良い。意識している他社の作品と比べ意欲度がずば抜けている。理想的な形で初日を迎えられそうだ。勿論、夏興行の№1を目指す」と力を込めた。

※インタビュー全文は、月刊文化通信ジャーナル8月号、及びインタビューコーナーに掲載。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。