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『東京難民』完成、佐々部清監督ら舞台挨拶

【FREE】『東京難民』完成、佐々部清監督ら舞台挨拶

2013年11月06日
『東京難民』舞台挨拶 (左より青柳、中村、大塚、佐々部監督) 『東京難民』舞台挨拶 (左より青柳、中村、大塚、佐々部監督)

 ファントム・フィルム配給『東京難民』(製作幹事:キングレコード/制作プロダクション:シネムーブ)のマスコミ完成披露試写会が5日(火)、東京・東新橋のスペースFS汐留で行われ、キャストの中村蒼、大塚千弘、青柳翔(劇団EXILE)、そして佐々部清監督が上映前に登壇し挨拶した。

 ネットカフェ難民の行く末、危険なバイトの真実、華やかなホストの裏側、そして流転の先に流れ着くホームレス―。本作は、格差社会のゆがみの中でもがく若者たちのリアルな姿を、『半落ち』『ツレがうつになりまして。』の佐々部監督が真正面から暴く衝撃作。原作は福澤徹三(「東京難民」光文社文庫刊)。脚本は、『ツレがうつになりまして。』『あなたへ』の青島武が手掛けた。

 どん底まで落ちていく普通の若者の主人公・修を中村、ホストになった修に入れ込み人生を踏み外していく看護師の茜を大塚、修の先輩ホスト順矢を青柳が演じた。さらに、山本美月、中尾明慶、金子ノブアキ、井上順が脇を固めている他、金井勇太、落合モトキ、田村三郎、岡村洋一、大谷ノブ彦(ダイノジ)、吹越満、福士誠治、津田寛治、小市慢太郎が出演している。主題歌は高橋優の「旅人」(ワーナーミュージック・ジャパン)。来年2月、有楽町スバル座他にて全国ロードショー。

▼佐々部清監督 2020年、東京オリンピックなんてやっている場合じゃないという思いで撮った。青島さんから最初に脚本を渡された時は共感できなかったが、読み込んでみると、自分の学生時代とかぶるものがあることに気が付いた。35年前、自分が上京してきた時は、同じようにお金はなく大変でも夢は語ることが出来たが、今の日本という国は、夢すらも語ることが出来ない。エンタテインメント性もある作品として作ったので、若い人にも政治家にも観て欲しい。

▼中村蒼 今までやったことのないような役で最初は不安だった。こういった若者たちの実態は、ドキュメンタリーなどで見ていてもリアル感はなく、別の人たちのことと思っていたが、自分もそうなってもおかしくないと実感した。

▼大塚千弘 心の変化が激しい役でしたが、監督と何度も話し合いながら演じ、佐々部組は芝居しやすい状況にもっていってくれるので、自然に心の中を引き出してくれた。新しい人生を歩む勇気をもらうことが出来る作品だと思う。

▼青柳翔 ホストの人たちがどういう人なのかわからなかったので体験してみたら、夢に向かってがむしゃらに生きている人たちだったので、共感して演じられた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。