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東映=フジテレビ『幕末高校生』14年夏公開

【FREE】東映=フジテレビ『幕末高校生』14年夏公開

2013年10月11日
 東映=フジテレビ製作、東映配給『幕末高校生』(2014年夏公開)の概要が発表された。

 同作品は、1994年にフジテレビ系で放送された同名ドラマ(細川ふみえ・武田真治ら出演/ボクたちのドラマシリーズ)を題材に映画化する大作時代劇。 “体感ヒストリー江戸時代” というタイムカプセルにのって、新政府軍と幕府軍との戦いが始まろうとしていた幕末にタイムスリップしてきた高校教師と生徒らを描く。監督は『デトロイト・メタル・シティ』('08)『ボックス!』('10)の李闘士男。キャストは、高校教師・未香子役に石原さとみ、勝海舟役に玉木宏がダブル主演する。撮影は今年の5月に、京都・太秦の撮影所を中心に、彦根城、三井寺、好古園、南禅寺、西本願寺書院など、重要文化財の5カ所で行われた。

李闘士男監督
 アベノミクスで景気が良くなっているとは言え、未来を考えると若者が希望を持てない今の時代。同じく不安が蔓延していた幕末だが、幕末は不安もあったが希望もあった。若い人たちが自分の手で世の中を変えられると思っていたことでしょう。今の若者たちも、この作品を観て未来に希望を持ってもらいたい。今回は勝海舟役を玉木さんに演じてもらうということで、今までで最も若い勝海舟じゃないでしょうか。勝海舟と言えば少し堅いイメージがあるのですが、今回は柔らかく、かわいく作りたい。奥さんに手玉に取られていたりする、ちょっと子供っぽくて無邪気な一面を見せられれば。後半の凄味と真逆の可愛らしさを存分に出していきたいので玉木さんと相談しながら作り上げていきます。

玉木宏(勝海舟役)
 李闘士男監督はとても明るい方なので、引っ張っていただいています。現場はとても活気があり、良い空気感だと思いますね。脚本を読んでみて、現代と幕末という2つの時代が融合した話でとても面白いと思いました。過去、諸先輩方がたくさん演じられてきた “勝海舟” ですが、今改めて自分がそれを演じる意味や、彼の新しい面を提供したいという気持ちを強く持つようにしています。共演者の皆様とコミュニケーションをしっかり取って、最高の作品を作っていきたいですね。

石原さとみ(川辺未香子役)
 玉木さん演じる勝海舟は、これまで勝海舟に対して私が抱いていた印象とずいぶんギャップがありました。勝海舟と言えば、威厳・貫禄がある人という感じですが、玉木宏さんが演じる勝海舟は “キラキラ” していますよね! 現代を生きている私たちにとっては、時代劇や大河ドラマで見た印象で、歴史上の人物のイメージは決まってしまうと思うのですが、本当に私たちがその時代に行くことがあれば、未香子が感じたような「こんなの、勝海舟じゃない!」というギャップがあるんだろうなと思います。そういうところが、新しいですし、面白いなと思いました。時代劇のセット、幕末スタイルの和装の皆さんの中に、現代の服を着た、私たちが入るという「差」なんかも、この作品の見どころのひとつだと思うので、それを楽しみたい。素敵な作品になるように頑張ります。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。