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パトレイバー、新作実写プロジェクトが始動

【FREE】パトレイバー、新作実写プロジェクトが始動

2013年09月26日
パトレイバー実写化決定、8mの実物大レイバーが登場 パトレイバー実写化決定、8mの実物大レイバーが登場

 「機動警察パトレイバー」の新作実写プロジェクト『THE NEXT GENERATION‐PATLABOR‐』(制作:東北新社、オムニバスジャパン/配給:松竹)の製作発表記者会見が25日、撮影現場である千葉・柏市の新柏倉庫で行われ、押井守総監督らスタッフ、キャストが登壇した。

 「機動警察パトレイバー」は1988年以降、メディアミックス展開で世代を超えて多くのファンを獲得、アニメ史に残る大ヒットを記録した。シリ-ズ誕生から25年、完全オリジナル新作として実写化が決まった。物語の舞台は2013年の東京。登場人物が世代交代し、今回は三代目の物語。実物大8mのレイバー(汎用人間型作業機械)を2体制作した。

 劇場公開は特殊な形態をとる。シリーズ全12話(各約48分)+0話(約10分)を劇場上映用に全7章として構成し、2014年4月より順次、新宿ピカデリーほかでイベント上映。総監督は押井守、シリーズ各話監督は押井守ほか、脚本は押井守と山邑圭、音楽は川井憲次、原案はヘッドギア。続いて15年に長編映画(タイトル未定、約100分)を新宿ピカデリーほかで全国拡大公開。監督・脚本は押井守、音楽と原案は右に同じ。

 会見冒頭に登壇した東北新社・小久保啓氏(コンテンツプロダクション本部 プロモーション製作事業部 営業開発部 PRコンサルタント)は「宣伝費を含め、総製作費は20億円。レイバーの制作費は2体で数千万円をかけた。6月13日にクランクインし現在撮影中。12月末にクランクアップ予定。どうぞご期待ください」と述べた。

 押井守総監督は「これまでに何度も実写化の話はあったが、おカネがかかりすぎるため実現できず。今回は新社さんの太っ腹で、この機会を逃したら一生できないと思った」と実写化の経緯を説明。登場人物の世代交代ついては、「実写でアニメとどう違うことをするか。一方で、アニメに付き合ってきてくれた人たちとどう付き合うか。こうした矛盾を三代目にすることで解決できた。無能な三代目が今の時代をどう背負っていくのかが、シリーズのテーマ。長編映画のテーマは違う」と語った。作品のテイストについては「シリーズはキャラクターやアクションなど、エンタテインメントとして気軽に楽しんでもらう。長編映画には重量感が必要なので、真面目で、タイトな物語になる。成功への手応えがある」と自信をみせた。

 会見には、警視庁警備部特科車両二課のメンバーを演じる5名、真野恵里菜(1号班操縦担当・泉野明役)、筧利夫(第二小隊隊長・後藤田継次役)、福士誠治(1号班指揮担当・塩原佑馬役)、太田莉菜(2号班指揮担当・カーシャ役)、千葉繁(特車二課整備班長・シバシゲオ役)も出席した。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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