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『利休にたずねよ』“涙が出た”と市川海老蔵

【FREE】『利休にたずねよ』“涙が出た”と市川海老蔵

2013年07月11日
『利休にたずねよ』完成報告会見開催 『利休にたずねよ』完成報告会見開催

 東映配給『利休にたずねよ』(製作プロダクション:東映京都撮影所)の完成報告会見が10日、新宿バルト9で行われ、田中光敏監督、出演の市川海老蔵、中谷美紀が出席した。

 東映の14年正月映画として公開される同作は、第140回直木賞を受賞した山本兼一の歴史小説「利休にたずねよ」を映画化したもの。原作は、「茶聖」とまで称えられた至高の美術家・千利休を確かな時代考証に基づいて描くとともに、「利休の美意識が、若い頃に体験した情熱的な恋に始まっているとしたら…?」という大胆な仮説を立て、希代の茶人の出発点を取り上げた。

 出演は登壇者のほかに、成海璃子、福士誠治、クララ、袴田吉彦、黒谷友香、檀れい、大谷直子、柄本明、伊武雅刀、中村嘉葎雄、伊勢谷友介、大森南朋など。また、今年2月に死去した市川團十郎も特別出演を果たした。監督は『火天の城』の田中光敏。撮影は2012年11月5日に東映京都撮影所で開始され、12月23日にクランクアップ。三井寺、大徳寺、神護寺、南禅寺、彦根城といった国宝級の建造物でもロケが行われたほか、撮影では実際に利休が使用したとされる名器も使われた。

 公開日は12月7日(土)に決定。また、モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門への正式出品が決まった。

田中光敏監督の話 現場は和やかだったが、海老蔵さん、中谷さんの2人の集中力は凄まじく、それを現場がどう受け止めて、良いお芝居をして頂くかに気をつけた。2人にはだいぶ前から出演のオファーをしており、2人が顔を合わせたのはそれから1年後ぐらい。(それほど起用にこだわった)2人で映画ができたことは感慨深い。

市川海老蔵の話 監督と原作者の山本さんに(出演依頼の)お手紙を頂いたのは2年半前。「僕(のイメージ)じゃないだろう」と思い、丁重にお断りするつもりだったが、その後も熱心に誘って頂き出演を決めた。自分は映画を観て泣いたことがないし、自分が出ていてもえこひいきはしないので、(完成した作品を観て)涙が出たのは新しかった。

中谷美紀の話 自分は10代の頃から「お~いお茶」の広告をさせてもらっていたので、お茶は女優人生の身近にあり、茶道にも興味があったので、出演することができて嬉しい。海老蔵さんは平成の狼藉者なので(笑)、周りには出演することを反対する人もいたが、どんな困難があっても演じてみせると思った。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。