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三國連太郎死去で山田洋次監督らコメント

【FREE】三國連太郎死去で山田洋次監督らコメント

2013年04月17日
 松竹は、俳優・三國連太郎の死去に際し、山田洋次、本木克英両監督のコメントを発表した。

▼山田洋次監督 1本の作品にワンカット出演するだけで、その作品全体がぐっと安定する、三國連太郎さんはそんな錨のような、重い重い錨のような俳優でした。いや、1本の作品だけではなく、戦後の長い歴史の中で、錨のように日本映画を支え続けたこの人の功績の大きさははかりしれません。三國さんをもう見ることができない、あの大きなどっしりした身体、彫りの深い顔、そして魅力的なバリトンの声が再び聞けないことを、心から淋しく、悲しく思います。

▼本木克英監督 助監督であった『利休』(勅使河原宏監督)から『釣りバカ日誌』シリーズまで、身内のように親しくさせて頂いた。書き込んで真っ赤になった台本を前に、いつも議論を重ねた。役への妥協なき探究心だけでなく、喜劇論や、巨匠監督の逸話など、多くを学んだ。日本映画全盛期を支えた大名優でありながら気さくに接して下さった優しいお人柄も忘れられない。この1年体調が悪く心配していたが、1月にお見舞いに伺ったのが最後となり、無念に思うばかりである。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。