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「小川の辺」、篠原監督、東山ら完成会見

【FREE】「小川の辺」、篠原監督、東山ら完成会見

2011年06月08日
左より、篠原監督、松原、片岡 左より、篠原監督、松原、片岡

 藤沢周平原作、東山紀之主演の時代劇「小川の辺」(製作:バンダイビジュアル+東映+東映ビデオ+木下工務店グループ+アサツー・ディ・ケイ+シネスパーク+山形新聞社+山形放送+山形テレビ+テレビユー山形+さくらんぼテレビ+ケーブル山形+東北ケーブルテレビネットワーク+デスティニー/制作:デスティニー)の完成会見が7日午後、東京国際フォーラムで行われ、篠原哲雄監督、東山、勝地涼、片岡愛之助、松原智恵子、藤竜也が出席した。

 作品は、東山演じる海坂藩士・成井朔之助が、藩命により、同じく海坂藩士で親友の佐久間森衛(片岡)を討つ旅に出る物語。佐久間は、朔之助の妹・田鶴(菊池凛子)の夫。武士の妻として、手向かってくるに違いない田鶴に対し、朔之助が出した答えとは―(107分)。

 本作は、原作者・藤沢の故郷であり、日本の原風景が残る山形県各地でロケを敢行。地元マスコミなどが連携した「オール山形」方式で製作を行った。5月18日からは宮城・岩手・福島での東北キャンペーンを実施。7日の完成会見後には、有楽町朝日ホールでチャリティ完成披露上映会も開催した。6月18日(土)より山形先行公開、7月2日(土)より全国公開。配給は東映。

▼篠原哲雄監督の話 震災があり、日本はこれからどうなるのかと思う。この作品はそれを意識したわけではないが、人が人を思いやること、日本人が誇りにすべきこと、そういったものを丁寧に描いたつもり。藤沢文学は、僕と東山さんは「山桜」に続いて2本目だが、武士の姿を通して、苦難が色々ある中でどう乗り越えていくのか、そしてその後でどう幸せになるのかを一生懸命考えて作った。大切なスタッフだったプロデューサーの森谷(晁育)さんが(劇場公開を前に)亡くなった。僕は5本一緒に仕事をさせて頂いたが、本当に日本映画を支える人だった。森谷さんとは最後の作品になったが、自信を持って作った。

▼東山紀之の話 撮影は(昨年の)9月初旬から1ヵ月半ほど。山形、東北の人たちには非常にお世話になった。その東北で東日本大震災が起き、僕らも心を一つにして、皆さんに勇気を持って頂けるよう、(キャンペーンで)全国を回っている。この作品を最後に亡くなってしまった(プロデューサーの)森谷さん、僕達、被災されている方の思いをたくさんの方に感じて頂ければ幸せ。

▼勝地涼の話 作品に出てくる人物は古き良き日本人で、凛とした強さ、清らかな心を感じた。

▼片岡愛之助の話 藤沢先生の作品は大好き。舞台では「蝉しぐれ」の文四郎を務めさせて頂き、今回この話も頂いて嬉しい。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。