閲覧中のページ:トップ > 映画ニュース >

「ライフ~」、松本幸四郎親子が公開収録

【FREE】「ライフ~」、松本幸四郎親子が公開収録

2011年05月31日
松本幸四郎、松たか子が公開収録 松本幸四郎、松たか子が公開収録

 エイベックス・エンタテインメント配給・宣伝「ライフ ―いのちをつなぐ物語―」で、日本語版ナレーションを松本幸四郎と松たか子が親子共演で手掛けることが決定、28日午後、ミディアルタ富ヶ谷スタジオで公開収録と記者発表が行われた。

 同作品は、英BBC製作のネイチャードキュメンタリー映画。地球上に生きる全ての“いのち”の営みを描く。これまでのネイチャードキュメンタリーと違い、動物と同じ目線で撮影されているため、動物たちの息づかいが聞こえてくる。製作費35億円、撮影日数3000日、最新鋭の撮影技術を駆使した。提供は、エイベックス・エンタテインメント、テレビ朝日、Yahoo!JAPAN、朝日放送、メ~テレ、九州朝日放送、北海道テレビ、新潟テレビ21、静岡朝日テレビ、広島ホームテレビ。9月1日(木)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国ロードショー。

▼松本幸四郎 「ライフ」は素晴らしい作品。生きるというのは、命をつなぐことであると、動物たちが教えてくれる。歌舞伎の世界も同様で“襲名”によって名前を親から子へ、さらに次の世代へと継いでいく。亡き父が「襲名の“名”は“命”なんだ」と言っていたことを思い出した。それに、震災で大変な時だが、「ライフ」は動物が生きるために戦う姿が描かれており、9月に状況が少し収まっていたら是非見てほしい。こうした父の心を知ってか、たか子が「お父さん、一緒にやりましょう」と言ってくれたので、今回の仕事を受けることにした。僕が思うに、原発はエネルギーではなく、エネルギー予備用品。エネルギーは一人ひとりの心と体の中にあり、原発と比べれば微々たるものかもしれないが、でも、一人生きるに足るエネルギーだと思う。この映画に描かれる動物たちのエネルギーを見て、もう一度人間のエネルギーを信じ通したいと思った。

▼松たか子 親子でナレーションをするのは、とても面白いアイデア。私はBBCアースシリーズが好きで、TVでよく見ていた。映像に一番説得力があるので、ナレーションが邪魔にならないようにしたい。色々な動物が出てくるが、個人的にはコモドオオトカゲが印象的で、その狩りの方法に衝撃を受けた。見る人それぞれのお気に入りの動物を見つけてもらえればと思う。劇中の動物たちは、自らに備わった力で、その瞬間を潔く、美しく、逞しく生きている。震災後の状況もあり、この映画を見ると、人間も動物のように、求めすぎず必要なことだけをして、身の丈に合ったシンプルな生き方をすればいいのだと思える。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。