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「第64回カンヌ国際映画祭2011」レポート(3)

【FREE】「第64回カンヌ国際映画祭2011」レポート(3)

2011年05月18日
左よりラッシュ、クルス、デップ、クラフリン 左よりラッシュ、クルス、デップ、クラフリン

【カンヌ5月14日=映画ライター・岡田光由】

 映画祭4日目の5月14日。ジョニー・デップとペネロペ・クルスの登場で映画祭は最高の盛り上がりをみせた。二人が主演する「パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉」が最大の会場であるグランパレで夜6時30分から招待作として上映されたもので、二人の人気の凄さを実証してみせた。

 この上映の前に、二人は共演のジェフリー・ラッシュ、イアン・マクシェーン、新人のアストリッド・ベルジュ=フリスベとサム・クラフリン、それにロブ・マーシャル監督と製作者ジェリー・ブラッカイマーと共に記者会見に出席。「カンヌらしい作品とは思わないけど、ここで招待上映されるなんて凄く名誉なこと。カンヌは最高峰だからね」とデップが挨拶。自ら脚本にも参加し、より観客のために作ったという今作、すっかりデップ扮するジャック・スパロウ映画になっており、人魚のシーンも見せ場だし、3D映像の魅力満載だし、ペネロペとの掛け合いも見逃せない。「何年もかけて脚本と新キャラクターを練って来た。マーシャル監督が船長となってうまく舵取りしてくれたから、いい作品が出来た。そしてペネロペの参加でケーキを完璧に仕上げることが出来たんだ」とデップは語る。

 ペネロペとは「ブロウ」以来10年ぶりの再共演だというが、「彼女はいつも僕が投げかけた演技にひねりを利かせて返して来るから、緊張感があったよ」と。いっぽうペネロペは「妊娠中だったけど、自分が必要なアクションシーンはほとんどやったわよ。みんな私を守るように大切にしてくれたわ」と語った。

 そしてデップは「僕らはビジネス抜きで映画作りに参加している。必死に頑張るのは観てくれる人のためなんだ」と観客のための映画作りを強調していた。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。