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第3回沖縄国際映画祭、27日閉会式開催

【FREE】第3回沖縄国際映画祭、27日閉会式開催

2011年03月29日
 沖縄県宜野湾市の沖縄コンベンションセンターを中心に行われていた第3回沖縄国際映画祭が27日、最終日を迎え、同所でクロージングセレモニーが行われた。

 長編プログラム『Laugh部門』は、タイ映画「A Crazy Little Thing Called Love」(監督:プッティーポン・プロムサカ・ナ・サコンナコーン/ワシン・ポクポン)がグランプリを受賞。両監督は震災のため来日できなかったが、受賞について「大変嬉しく思います」とメッセージを寄せるとともに、本映画祭のチャリティーの主旨に賛同し、賞金250万円を寄付するとした。また、同『Peace部門』のグランプリは、4月29日公開予定の「阪急電車 片道15分の奇跡」(監督:三宅喜重/配給:東宝)が受賞。表彰にはチーフプロデューサーの重松圭一氏が壇上に上がり、「今の日本に必要な笑顔と勇気を、この映画を通して伝えていきたい」と語った。本作も、賞金は寄付する。

 そして、長編プログラム両部門を通じて1作品が選出される『審査員特別賞 ゴールデンシーサー賞』は、「阪急電車~」が受賞。『Peace部門』グランプリと併せて2冠達成となった、賞の贈呈後、審査委員長のイ・ヨングァン氏(釜山国際映画祭執行委員長)が総評し、「グランプリ(『阪急電車~』)は満場一致。作品の素晴らしさとモチーフの良さ、電車から見える美しい景色は、どこにでもあるような風景ですがそこを捉えた点に、共感いたしました」と語った。また、映画祭実行委員長の大﨑洋吉本興業社長も最後に挨拶し、「吹きつける北風に乗って、私たちの願いが被災地の皆さんに届けばと願っています」と締めくくった。

 同映画祭は、期間中(18日~27日)に計31万人を動員。東日本大震災への募金総額は971万円(27日、15時現在)に達し、支援物資も多数寄せられた。募金活動に参加したタレント・芸人は約550人。「私たちにも、できることがきっとある。」のメッセージが入ったTシャツは、約1万枚が配布された。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。