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内モンゴル出身のオルリコ、日本デビュー

【FREE】内モンゴル出身のオルリコ、日本デビュー

2010年07月22日
 中国・内モンゴル出身の新人女性シンガー、オルリコが21日、デビューシングル「ひぐらしの坂」(キングレコード)をリリースした。

 同日、深川不動堂(東京・江東区)でヒット祈願と新曲奉納を行なったオルリコは「夢を叶えることが出来ました」と喜びを噛み締め「すべての周りの人に感謝。これから一生懸命頑張っていきます。一人でも多くの人に私の歌を聴いてもらいたいです」と抱負を語った。

 オルリコは11歳の時、中国西北民族学院・舞踏系に入学し専門的にモンゴル伝統舞踏を学ぶ。在学中、中国少数民族芸術団の一員に選ばれドイツ、フランス、オランダなどヨーロッパ公演に参加。モンゴル伝統舞踏家として日本で活動中の母から送られる日本のCDを聞くうちに日本の音楽の大ファンになり、03年に来日。08年に現在の事務所「音和」(東京・杉並区、鈴木一行社長)の社長にスカウトされ本格的に歌手を目指す。09年秋、キングレコードのオーディションに合格しデビューが決定した。

 尊敬する歌手は、テレサ・テン。その理由は「テレサさんの歌はとても癒される」から。自身も「病気の人が私の歌を聴いて元気になり、疲れている人は癒されるような」歌手になるのが目標だという。

 デビューシングル「ひぐらしの坂」(作詩:松井五郎、作・編曲:都志見隆)は、母との絆を描いた胸に迫る内容の楽曲。オルリコのテレサ・テンを思わせる情感あふれる歌声と、大草原で育んだ素朴さは、日本人が忘れかけた懐かしい気持ちを思い起こさせてくれる。

 ヒット祈願および新曲奉納後、記者との懇親会で、オルリコの所属事務所、音和の鈴木社長が、挨拶の途中、嬉しさのあまり感極まって涙ぐみ、言葉に詰まる一幕があった。キングレコードも、オルリコを演歌・歌謡セクションの今年イチオシアーティストとして強力プッシュしていく構えだ。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。