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「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」

【FREE】「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」

2010年07月20日
 7月17日(土)より東京都現代美術館で開催中の「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平展」のプレス内覧会と開会式が16日、同所で行われ、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館館長で日本テレビ放送網代表取締役会長の氏家齋一郎氏、スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫氏、映画美術監督の種田陽平氏、「借りぐらし~」の米林宏昌監督らが列席した。

 本展覧会は、「スワロウテイル」「キル・ビル Vol.1」「ザ・マジックアワー」など、日本だけでなく世界中で活躍する映画美術監督の種田氏が、スタジオジブリ最新作のアニメ映画「借りぐらし~」の中に登場する身長10センチの主人公アリエッティたちの生活空間を立体化したもの。種田氏の実写映画美術に関する貴重な素材を展示すると共に、本展覧会のメイキングや「借りぐらし~」の制作資料も展示。アリエッティが暮らす床下の世界を体験できるだけでなく、映画美術の世界に触れることが出来る。

 主催は、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/日本テレビ放送網/マンマユート団。企画制作協力はスタジオジブリ/三鷹の森ジブリ美術館。10月3日(日)まで開催。なお、開会式には映画「借りぐらし~」の主題歌と音楽を担当した仏人アーティスト、セシル・コルベルも参加し、主題歌を生演奏。声優を務めた志田未来と神木隆之介もテープカットに駆け付けた。

▼氏家館長 東京都現代美術館と日本テレビは、三鷹の森ジブリ美術館と、子供たちも楽しんでもらえる展覧会を毎年開催してきたが、今年はたまたま17日より公開の『借りぐらしのアリエッティ』と種田監督のコラボ企画を開催させて頂くこととなった。1200平方メートルを超える巨大なセットに入れば、180センチある私も小人になったように感じられるほどよく出来ていて、大変楽しんでもらえるものと思っている。

▼鈴木プロデューサー ボクは、映画の美術を見るのが大好きで、映画にとって非常に大事だと思っている。種田さんが手掛けたいろんな映画を見てきたが、アニメの美術設定を実際に作ったらどうなるかというボクの夢の企画を実現できて嬉しい。美術をやらせても天才的な能力を発揮する宮崎(駿)監督は、新人監督のために美術設定と脚本を用意し、米林監督には宮さんをスタッフとして使ったんだと言い聞かせた。

▼種田陽平氏 この展覧会は、アニメ映画美術と実写映画美術を融合させた展覧会。手描きから始まる凄く反時代的な同じ技術の対決とも言える。我々が作ったセットに、ジブリのスタッフが絵を描いてくれて、アニメ美術チームとコラボしてセットを作れたことを嬉しく思っている。

▼米林監督 もの凄く映画の完成が遅れたが、沢山の方々の協力で完成させることが出来た。美術スタッフがこだわって、数ケ月前まで描いていたものが、現実となり、よく表現されていて感動した。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。