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「死刑台の~」、吉瀬ら完成報告

【FREE】「死刑台の~」、吉瀬ら完成報告

2010年07月09日
 角川映画配給「死刑台のエレベーター」(企画・製作プロダクション:小椋事務所/プロダクション協力:アグン・インク)の完成報告記者会見が8日午後、東京・紀尾井町のグランドプリンスホテル赤坂で行われ、小椋悟プロデューサー、緒方明監督、主演の吉瀬美智子、阿部寛が登壇した。

 本作は、1957年フランス映画界の鬼才ルイ・マル監督による、ヌーヴェルヴァーグの傑作となった「死刑台のエレベーター」に、最大の敬意を払って、世界で初めて日本でリメイクした“大人のための極上のラブ・サスペンス”(112分)。「独立少年合唱団」「いつか読書する日」など国際的な評価の高い緒方監督がメガホンを取り、製作は「下妻物語」「蟲師」「戦慄迷宮3D」の小椋事務所。

 愛の欲望に運命を狂わせ、もがき、彷徨う男女の姿、心理を吉瀬と阿部が演じ、さらに玉山鉄二と北川景子が、もう一つの殺人事件に手を染めるカップルを演じる。他に、平泉成、りょう、笹野高史、熊谷真実、田中哲司、津川雅彦、柄本明、堀部圭亮、町田マリー、上田耕一といった個性派が脇を固めている。

 エグゼクティブプロデューサーは葉梨忠男。アソシエイトプロデューサーは安斎みき子/井上潔。音楽はYouki Yamamoto。ギター演奏は渡辺香津美。主題歌はJazztronik feat.YUKI「ベッドタイムストーリー」(ポニーキャニオン)。10月9日(土)より角川シネマ新宿他で全国ロードショー。

▼小椋プロデューサー なかなか日本には大人の鑑賞に耐える、媚びないストレートな映画がなかった。今回それが作れたと思っているので楽しみにして欲しい。今を代表する、現代性を持った吉瀬さんと阿部さんをキャスティングした。

▼緒方監督 映画人として、この作品をリメイクするのはどんでもないことだというのは百も承知。これで人生が終わるのではないかという思いでやった。ただ、この美男美女のキャストでありながら、もの凄く実験的な映画を作ることが出来た。人間の弱さ、泥臭さを描きたかった。

▼吉瀬美智子 普段から悪女を演じさせてもらっているので、今回も楽しんでやらせてもらったが、監督からは凛とした女性の強さを求められた。人間の様々な欲望の変化を見て欲しい。リメイクとは言っても、新しいものとして楽しめると思う。

▼阿部寛 悪女に振り回される役で、あまり演じたことがなかったから凄く新鮮で楽しかった。エレベーターに閉じ込められると人間はどういう精神状態になるのか、そこにどう人間味を出していこうかなどと考えながら演じた。
※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。