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アニメNEXT100、温暖化対策運動コラボで2作品

【FREE】アニメNEXT100、温暖化対策運動コラボで2作品

2018年03月15日
地球温暖化対策へ、アニメ2作品製作(写真は完成披露試写会の登壇者) 地球温暖化対策へ、アニメ2作品製作(写真は完成披露試写会の登壇者)

 昨年、日本国産アニメーションの100周年を迎えたことを機に、日本アニメの文化の魅力を世界に向けて発信する目的で立ちあがったプロジェクト「アニメNEXT100」(日本動画協会)が、環境省による地球温暖化対策運動「クール・チョイス」とコラボレーションした。

 手塚治虫の著書の名と同じ「ガラスの地球を救え!」プロジェクトと題し、子どもたちの地球温暖化対策の意識啓発を行うべく、2本のアニメーションを製作。今後、都道府県や市町村などと連携し、公共施設などを利用し地域で上映を行っていく運びだ。

 作品は、手塚プロダクション制作の『地球との約束』(西田正義監督)と、日本アニメーション制作の『私たちの未来』(前田薫平監督)。いずれも上映時間は約30分。製作・著作は環境省。その完成披露試写会が14日、秋葉原UDXシアターで行われ、関係者が挨拶した。はじめに、日本動画協会の石川和子理事長が登壇し「未来を担う子どもたちに、地球温暖化について“積極的に、自主的に行動を”とお話ししても、なかなか難しいと思う。その効果的な手法としてアニメーションに注目して頂いたことは、従事している者にとって嬉しく思う」とコメント。続いて環境省の森本英香事務次官が「日本はCO2を2030年までに26%、2050年に80%削減する目標をパリ協定で作っている。このアニメは小・中学生を対象にしたものだが、彼らは2030年には大学生かフレッシュな社会人、2050年には40代。日本あるいは世界を支える世代になっている。この世代に今から温暖化の問題を知ってもらうことは大事なことで、このアニメーションは非常に意義があると思っている」と制作の意図を述べた。

 また、手塚プロダクションの松谷孝征代表取締役社長も壇上に上がり、手塚治虫が生前に記していた環境問題への高い意識などを述べた。その後、アニメの声優を務めた本田望結、足立梨花、山寺宏一、富田望生が登壇。同じく出演した冨永みーな司会のもと、同作への想いを語り合った。さらに、主題歌を担当した高橋優のビデオメッセージも上映された。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。