演歌歌手・鳥羽一郎が29日、東京・新宿文化センターで35周年記念コンサートを開催。ヒット曲「兄弟船」や最新曲「海賊の舟唄」(8月23日発売、日本クラウン)など全28曲を披露し、昼夜2公演で計3000人のファンを魅了した。
鳥羽は今年2月に死去した作曲家・船村徹氏の内弟子として約3年の修業を経て、1982年「兄弟船」でデビュー。35周年を迎えたことについて「本当に皆さんのおかげです。1人じゃ何もできないので、みんなに助けて頂いて無事に35周年を迎えられました。ありがとうございます」と感謝した。
当日は実弟・山川豊も応援に駆けつけ「アメリカ橋」「蛍子」「黄昏」の3曲を歌唱。夜公演前の会見では「僕は兄がいたからここまで頑張ってこれた」とメッセージを送った。
また、鳥羽のデビュー時のエピソードとして、「精神的に強い兄貴ですけど、実は一度歌手を辞めて田舎に帰ろうとしたことがあるんです」と告白。
鳥羽はその時の理由について、「船村先生と夕食を一緒にしていた時に、サンマを尻尾から食べたら怒られたんです。サンマは苦いはらわたから先に食べるものだから、それで『帰れ!』と…」と “笑撃” の理由を明かし、恩師との思い出を懐かしそうに振り返っていた。