演歌歌手・島津亜矢が9月30日、カバーアルバム「SINGER」シリーズの最新作「SINGER4」(9月20日発売、テイチクエンタテインメント)の発売を記念して、一夜限りのスペシャルコンサート「Singer」を開催した。会場はクラシック専用のホールで通常、演歌のコンサートが開かれることのない東京オペラシティコンサートホール。「演歌を全く歌わないコンサートは初めてです」と話し、演歌を封印して、洋楽やJ‐POP、アニソンなどを熱唱。約1400人の観衆を魅了した。
島津は、今年に入ってから「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」「音楽の日」「UTAGE!スペシャル」等、テレビのバラエティ、音楽特番に出演。従来の演歌ファンだけでなく、若いポップスファンからも大きな反響を呼び、「SINGER」シリーズにも注文が殺到。さらに、アニメ「機動戦士ガンダム ジ・オリジン 激突ルウム会戦」(9月2日劇場公開)の主題歌「I CAN‘T DO ANYTHING‐宇宙(そら)よ‐」(9月20日発売、同)をAYA名義で歌うなど、ジャンルを超えた歌手として認知を広げた。
今回の “演歌なし” のステージについて、島津は「体の根底には演歌がありますが、色んな歌を歌いこなせることが大きな夢なので、チャレンジさせて頂けて光栄です」と語り、アニメ主題歌初挑戦となったガンダムについては「私もガンダムを観ていましたので(話が来た時は)「えっ? 私に?」と驚きました。安彦(良和、「ジ・オリジン」漫画原作・アニメ総監督)監督が、私の曲を好きで聴いて下さっていたようで、そのことだけでも嬉しくて、しかもこんなに大きな、重い話を頂けて光栄でした。自分の歌がスクリーンから流れた時は感無量でした」と話していた。
コンサートでは「最後の雨」(中西保志)、「じれったい」(安全地帯)、「命の別名」(中島みゆき)、「見上げてごらん夜の星を」(坂本九)、「Jupiter」(平原綾香)など最新作「~4」の収録曲をはじめ、「I will all ways love you」(ホイットニー・ヒューストン)、「一本の鉛筆」(美空ひばり)、「未来へ」(kiroro)など、歴代「SINGER」シリーズの収録曲、さらに「ガンダム ジ・オリジン 激突ルウム会戦」の主題歌「I CAN‘T DO ANYTHING‐宇宙(そら)よ‐」を披露した。