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東宝『サバイバル~』舞台挨拶に矢口監督ら

【FREE】東宝『サバイバル~』舞台挨拶に矢口監督ら

2017年01月18日
『サバイバルファミリー』舞台挨拶(左から葵、深津、小日向、泉澤、矢口監督) 『サバイバルファミリー』舞台挨拶(左から葵、深津、小日向、泉澤、矢口監督)

 東宝配給『サバイバルファミリー』の完成披露舞台挨拶が16日、東京・内幸町のイイノホールで行われ、矢口史晴監督、出演の小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかなが登壇した。

 『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』を手掛けてきた矢口監督の新作は、「電気がなくなった世界」を舞台に、ある平凡な家族のサバイバル生活をコミカルかつリアルに描くオリジナル作品。01年の『ウォーターボーイズ』の公開後にこの企画を思いついたという監督は、「その頃はパソコンが各家庭に一台あったり、皆が携帯電話を持っているという時代になりつつあったが、僕は乗り遅れた派。いまだに機械は苦手でスマホを持っていないが、世の中ドンドン僕を追い越していくようで、ほとんど逆恨みだが(笑)、『電気なんかなくなっちゃえばいいのに』という思いでこの話を思いついた」と、15年以上前から温めていた企画であることを明かした。

 映像はほとんどCGを使っておらず、役者には過酷な撮影になった。主演の小日向は「虫が苦手で、アゲハの幼虫を食べるシーンがとにかく嫌だったが、蓋を開けてみるとそんなもんじゃないものがまだあった。(15年の)11月29日に天竜川に入って、死ぬかと思った。家族が溺れそうになるシーンだが、とにかく冷たくて、当日は医者もスタンバイしていた。衣装の下にウェットスーツは着ていたが、隙間から水が入ってくる。我慢できずに水の中でオシッコをすると、スーツに入ってきて『なんて温かいんだろう』と思った」とユニークなエピソードを披露するなど、1年以上前に撮影したにも拘わらず、キャスト陣からは次々と現場での辛い話が沸き出てきた。

 イベントの最後には、劇中で大活躍する「自転車」にちなみ、矢口監督、小日向、泉澤が『サバイバルファミリー』の電飾看板を自転車を漕いでライトアップさせる点灯式に挑戦。途中で自転車と看板をつなぐコードが抜けるアクシデントもあり、ようやく点いた頃には3人はヘロヘロ。小日向はハアハアと息を切らしながら、「(撮影中は)体を張って色々やらされた。それだけ見応えがある。台詞が少ないので、観ているだけで楽しめる」と締めくくり、まさにサバイバルな舞台挨拶となった。

 公開は2月11日。製作はフジテレビジョン、東宝、電通、アルタミラピクチャーズ。企画・製作プロダクションはアルタミラピクチャーズ。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。