ＥＨ『にがあま』完成披露、川口春奈ら登壇

『にがくてあまい』完成披露

　エレファントハウス配給『にがくてあまい』の完成披露会見が１日、都内の新宿明治安田生命ホールで開催され、出演の川口春奈、林遣都、淵上泰史、ＳＵ、中野英雄、石野真子、監督の草野翔吾が登壇した。

　原作は小林ユミヲの同名コミック（マッグガーデン）。野菜が苦手なマキ（川口）と女が苦手な渚（林）の恋愛映画。川口扮するマキは男に恵まれない女性、林演じる渚は色気溢れるゲイの菜食主義者。今作で商業デビューを果たした草野監督は、食べ物を通しながら彼らのドラマを描き、“オーガニック・ラブコメディ”を完成させた。

　会見で草野監督は、「ちょうど１年前の９月に撮影した本作が、お披露目の日を迎えることができて嬉しい」と喜びを語り、「原作ものは初めて。コスプレ映画にはしたくなかった。表面ではなく、核の部分に迫れるように努めた。そうしなければ映画にする意味がないと思ったので、役者さんという生身の人間をいかに撮るかについて注意した」と作品に込めた想いを話した。

　川口は、「マキは仕事を外で頑張り過ぎて私生活がおろそかになっていて、サバサバしている一面は共感できた。林君との共演は初めてだったが、良い意味で気を遣わない存在で、私の話も聞いてくれる優しい方だった」。林は、「監督は優しそうで厳しい（笑）。料理の手つきやゲイ役に対して、『上っ面にならない様に』と言われ、どちらも準備をしっかりして臨んだ。川口さんは役に対しても懸命で刺激になった」とコメントした。

　『にがくてあまい』は９月10日よりＴＯＨＯシネマズ新宿他全国公開。