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インド映画『PK』Jプレミアにヒラニ監督

【FREE】インド映画『PK』Jプレミアにヒラニ監督

2016年07月29日
『PK』ジャパンプレミア(左から檀、チノイ大使、ヒラニ監督、山崎監督) 『PK』ジャパンプレミア(左から檀、チノイ大使、ヒラニ監督、山崎監督)

 REGENTS配給『PK』(提供:日活、ハピネット)のジャパンプレミアが28日、千代田区のインド大使館で行われ、会見にはPRのために来日したラージクマール・ヒラニ監督が登壇した。

 13年公開『きっと、うまくいく』のヒラニ監督と、アーミル・カーン主演のタッグが贈る、インド映画として初めて全世界興収100億円を突破した話題作。インド国内では既に、『きっと~』を超える興収50億円をたたき出し、歴代興収NO.1を記録している。世界の常識を全く知らない男PKが小さな疑問から神様を探し、やがて大きな奇跡を起こす物語で、「常識にとらわれず、わが道をいけ」とのテーマが込められている。

 初来日を果たしたヒラニ監督は、「日本との出会いは、インドの映画学校で観た黒澤明監督作品を通してだった。その出会いから25年経ち、やっと来ることができて嬉しい」と挨拶。また、「本作は、神や宗教の見方を示している作品ではあるが、最も伝えたかったのは、神は自らを守ることができるので、我々は神を守る必要がないということ。『 “私の神が一番だ” と、争うことはやめましょう』というメッセージを込めた。共存できることが一番の平和だと思う」と制作した想いを語った。

 ヒラニ監督のスピーチ後、日本を代表する監督、女優として山崎貴監督、檀れいが登壇し、花束を贈呈した。山崎監督は、「同業者として悔しいが、やられた。伏線の回収の仕方が巧妙で号泣させられた」、檀は、「昨日観たが、まだ興奮していて、PKの真っ直ぐな心の強さに胸を打たれた」と絶賛。ヒラニ監督は2人に向かって、「日本を代表するお二人に褒めて頂けたこと、光栄に思います」と感謝の言葉を述べた。

 また、会見冒頭には、スジャン・R・チノイ駐日インド大使閣下が登壇し、インド映画の魅力をアピールした。チノイ大使は、「ヒラニ監督、そして日活の石橋健司取締役執行役員専務、報道関係の皆さま、ご来場の皆さま、本日は大人気のボリウッド映画『PK』のプレミアに参加でき、大変嬉しく思います」と挨拶。「本作はインドだけではなく、世界中の社会における宗教的教義に問いかけるSFコメディとして、国際的に評価をされた。日本の皆さまにも楽しんで頂けることを確信している」と自信を見せ、「インド映画は日本にとって新しくはない。特に話題となった作品は、『きっと~』『マダム・イン・ニューヨーク』。インド映画は上映時間の長さで、観客を驚かせてしまうが、歌やダンスが入った形式や、テーマの幅広さが受け入れられていることを実感している。日本とインドの2国間の関与は急速に発展している。映画も例外ではなく、既に日本の大手映画会社はインドの映画市場に参入してきている。さらに多くの会社に参入をご検討頂きたい」と語った。スピーチ後、石橋専務が花束を贈呈する場面もあった。10月29日より全国公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。