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『フィレンツェ~』イベで3D4Kの体験談

【FREE】『フィレンツェ~』イベで3D4Kの体験談

2016年07月06日
『フィレンツェ,メディチ家~』トークイベ、左から玉置泰紀、ヤマザキマリの2氏 『フィレンツェ,メディチ家~』トークイベ、左から玉置泰紀、ヤマザキマリの2氏

 コムストック・グループ配給のイタリア映画『フィレンツェ、メディチ家の至宝 ウフィツィ美術館 3D・4K』のトークイベントが4日夜、都内のシネスイッチ銀座で行われ、「テルマエ・ロマエ」などで知られる漫画家のヤマザキマリ、玉置泰紀KADOKAWA・ウォーカー総編集長兼エリアウォーカー部長の両氏が登壇した。

 昨年公開し、大ヒットを記録した『ヴァチカン美術館 3D・4K』のプロダクションによる新作。今作は、花の都フィレンツェと世界的に有名な美術館、ウフィツィ美術館を高精細3Dでドキュメンタリーにした1本。また、3D・4K映像は、6Kを含む高精細カメラとドローンなどを駆使することで、立体性をもたらすのみならず、鑑賞者をより強く映像に感情移入させる効果を生み出している。世界各国から集まった42人の3D専門家が最新技術で撮影を敢行したことにより、観客は異次元のアート体験を楽しむことができる。

 トークイベントは、同作の公開と、テレビ東京「美の巨人たち」放送800回を記念して開催。会場は182席のキャパシティがほぼ満員となり、盛況であった。

 ヤマザキ氏は特別ゲスト、玉置氏はモデレーターとして参加。トークは特長である映像の話から始まった。玉置氏が、「スペクタクルな映像だが、それだけじゃない。中身がガチだった」と切り出すと、ヤマザキ氏は、「見どころ満載でしたね。紹介される美術品は皆さんが知っているものばかりだけど映像がすごい。まるでエクトプラズマ。ドローン撮影のおかげで別の空間から観ているような体験だった」と絶賛。また、玉置氏が「(ヤマザキさんが)11年間暮らしていたフィレンツェも違って見えます?」と訊ねると、ヤマザキ氏は、「羽でも付けないと見えないような景色だった。東京で暮らしていても同じことが言えると思うけど、長く住むと、ありがたみが薄れてくる。けれど、同作で観たフィレンツェは新鮮だった」と、圧巻の映像体験を興奮気味に語った。その後、トーク内容はダヴィンチ、ボッティチェリを始めとする芸術家やフィレンツェという街の在り方など、話題は多岐にわたった。

 配給協力はクロックワークス。提供はテレビ東京、日経映像、コムストック・グループ。日本語版ナレーションは小林薫(「美の巨人たち」テレビ東京系列)。監督はルガ・ヴィオット。7月9日よりシネスイッチ銀座ほか全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。