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東映『疾風~』アップ報告会見に吉田監督ら

【FREE】東映『疾風~』アップ報告会見に吉田監督ら

2016年06月07日
左から吉田監督、志尊、阿部、大島、濱田 左から吉田監督、志尊、阿部、大島、濱田

 東映配給『疾風ロンド』のクランクアップ報告会見が6日、品川プリンスホテルで実施され、出演の阿部寛、大倉忠義、大島優子、濱田龍臣、志尊淳、吉田照幸監督が登壇した。

 原作は、東野圭吾の同名長編ミステリー小説(実業之日本社刊)で、13年に発表されるや100万部超の大ヒットを記録した。未知の生物兵器「K‐55」が日本最大級のスキー場に隠された。しかし、犯人が死亡。4日間のタイムリミットの中、秘密裏に捜す研究者たちの奮闘が描かれている。吉田監督は、圧倒的なスピード感とユーモアを交錯させながらノンストップ・サスペンス劇として撮りあげた。

 吉田照幸監督は69年生まれ。93年NHK入局。エンタメ系番組の担当を経て、04年に人気シリーズ「サラリーマンNEO」を企画・演出。11年には『サラリーマンNEO劇場版(笑)』で映画初監督。13年には連続テレビ小説「あまちゃん」の演出を担った経歴を持ち、16年現在NHKエンタープライズに所属している。

 今作は、主に長野県の野沢温泉スキー場でロケを敢行。クランクインはスキー、スノーボードの時季真っ只中の2月24日。野沢温泉スキー場での撮影終了後、都内セットや首都近郊での撮影を経て、東映東京撮影所で4月13日クランクアップ。会見ではその報告が行われた。

 吉田監督は主演・阿部について、「阿部さんは真面目、コミカル、ヒューマン等々、様々な顔を持ち合わせた俳優。本作ではそれら全てが1つの人格として見ることができる」とアピール。東野圭吾原作に関しては、「初期頃にはサスペンスやミステリーもの以外に、ユーモラスを押し出したものも実は多かった。『秘密』や『容疑者Xの献身』くらいからファンになった人たちにとって、本作は新鮮に映ると思う」とコメントした。

 「サラリーマンNEO」のファンだという阿部は、「オファーを頂き、2つ返事で快諾した。現場では吉田監督の手腕のもと、相談を重ねながら良い雰囲気で役に臨めた」と振り返った。また、東野圭吾原作に関しては、「ドラマ『新参者』以来。吉田監督によって、ユーモラスな作品になった。他方では、タイムリミットの中で、事件を解決しなければならないハラハラドキドキも味わえる作品」と説明した。なお、大倉は「阿部さんのコミカルな演技が見どころ」、大島は「映画化されることで疾風感が増した」等それぞれ語った。

 製作幹事は東映、制作プロダクションは東映東京撮影所。11月26日より正月作品として全国公開。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。