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東和『リリー~』エディ、フーパー監督来日

【FREE】東和『リリー~』エディ、フーパー監督来日

2016年03月11日
東宝東和『リリーのすべて』日劇1に登場したエディ(前)、フーパー監督 東宝東和『リリーのすべて』日劇1に登場したエディ(前)、フーパー監督

 東宝東和配給『リリーのすべて』のジャパンプレミアが9日夜、TOHOシネマズ日劇1で行われ、トム・フーパー監督、主演エディ・レッドメインが登場した。

 2人の来日は『レ・ミゼラブル』のプロモーション以来。またエディが日本のファンと直接交流するのは今回が初めて。当日の熱狂ぶりはわずか7分でチケットが完売するほど。2人がレッドカーペットに登場すると、「トム!」「エディ!」とサインや写真を求めた。2人は約40分間にわた    り丁寧に応じた後、舞台挨拶の会場に移った。劇場に入るや940人を超える大きな拍手と歓声に迎えられた。

 『リリーのすべて』で描かれるのは、命の危険を冒してでも自分らしく生きることを選んだ主人公、リリー(エディ)と、その一番の理解者であり続けた妻、ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)の魂のふれ合い。アリシアは第88回米アカデミー賞で助演女優賞を受賞し、同作の注目を高めた。

 アリシアの受賞ついてフーパー監督は、「アリシアの名前が呼ばれた時、この映画がさらに特別なものになり最高の瞬間だった。以前は、エディを指してオスカー俳優が出ている映画として宣伝していたけれど、アリシアを加えて2人もオスカー俳優が出ている映画と言える様になった」と喜びを表した。エディは、「アリシアより先に撮影チームに参加したが、彼女がオーディションに来た日のことを覚えている。テストで共に演技すると、中々カットがかからなかった。監督が泣いているのを見て、ゲルダ役は決まったなと感じた。彼女の名前が呼ばれた時、自分のことの様に嬉しかった」とコメントした。

 エディが演じたリリーは実存した人物で、世界で初めて性別適合手術を受けたデンマーク人。フーパー監督はエディについて、「台本を渡したのは『レ・ミゼラブル』の現場だった。彼の演技は目の前に感情が並んでいるかの様に素晴らしいもの」と絶賛。それを受けエディは、「役者にとって、リリーほど魅力的なキャラクターはいないだろう。台本を読んですぐ監督に『いつやるんですか、早くやりたい』と言いに行った。実際に演技してみるとリリーの心の旅を見出していく作業が難しくもあり、頑張ったポイント」と話した。

 最後にフーパー監督は、「本作のテーマは『英国王のスピーチ』『レ・ミゼラブル』に共通して、乗り越えるべき問題が目の前に立ちふさがった時、愛がそれを可能にし、本当の自分を見つけられるということ」と作品の魅力をアピール。エディは、「僕が台本を読んだ時の様な想いに、皆さんがなってくれると嬉しい」と語った。3月18日より全国公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。

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