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『セーラー服~』ジャパンプレミアに橋本ら

【FREE】『セーラー服~』ジャパンプレミアに橋本ら

2016年02月05日
『セーラー服と機関銃‐卒業‐』ジャパンプレミア、左から前田監督、宇野、武田、橋本、長谷川、大野 『セーラー服と機関銃‐卒業‐』ジャパンプレミア、左から前田監督、宇野、武田、橋本、長谷川、大野

 KADOKAWA配給『セーラー服と機関銃‐卒業‐』のジャパンプレミア特別試写会が3日夜、ユナイテッド・シネマ豊洲で実施され、その舞台挨拶に前田弘二監督、出演の橋本環奈、長谷川博己、武田鉄矢、大野拓朗、宇野祥平が登壇した。

 角川映画40周年記念作品。原作者の赤川次郎も作家生活40周年を迎える。このメモリアルイヤー、16年公開を目指して、シリーズ最新作が製作された。15年6月23日に製作発表が行われ、7月11日に群馬県高崎市でクランクインを迎えた。撮影のほぼ全てを高崎市で行い8月12日、「カ・イ・カ・ン」の台詞と共に広く知られる機関銃を放つシーンを最後にクランクアップした。

 このシーンについて武田は「機関銃を放ちながらムーディーな声で、『カ・イ・カ・ン』と言わなければならない。そこが本作の柱でテーマ。前田監督は何度も撮り直した。橋本さんはやはり女の子だから緊張し怯えていた。凄いプレッシャーだっただろう。その時、『監督の言っていることなんて全部忘れてやりたい様にやればいいんじゃないか?』と助言した。それが一番大事なことだと感じた。前田監督には失礼かもしれないが、逆のベクトルも必要な時があると思った」とエピソードを交えて振り返った。それに対して橋本は「あの名シーンをみんなが成功させたいという気持ちだった。前田監督を始め、助監督さんたちが多くの助言を下さった。私は思っている以上に頭で考えていた。そんな時に武田さんがさっきの様な助言を下さって、ようやく真っ直ぐに演じられた」とコメント。前田監督は「『セーラー服と機関銃』を現代で作る上で、モヤモヤとした世の中に対してスカッとできる様な、ジャンルの壁を越えた作品に仕上げたかった。最も望んだことは橋本さん演じる星泉が輝くこと。かなりハードなシーンが沢山ある映画で、橋本さんは想像し難いプレッシャーの中にいたが、一切の弱音を吐かず、立ち向かっていく姿を見せてくれて、『組長』、『女優』として成長していった。その姿を映像に記録できて監督として幸せな時間を過ごせた」と同作に込めた想いを語った。

 なお当日は橋本、17歳の誕生日でもあり、大勢のファンが会場に集い、立ち見が出る程の盛況振りだった。舞台挨拶後半には、サプライズでバースデーケーキが用意された。橋本は「本作のジャパンプレミアを誕生日と共に迎えられて幸せ。製作発表の時には未完の台本と人に喜んで頂きたいという強い想いしか持っていなかった。プレッシャーが確かにあった。だが現場に入って俳優として、どう生きていくのかを強く教えて下さったのが、前田監督と共演者の皆さんだった。前田監督は根気強く、時に厳しく演出をつけて下さった。皆さん本当にありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。3月5日より角川シネマ新宿、シネマサンシャイン池袋、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。