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TIFF、ジャパンナウの会見に原田眞人ら

【FREE】TIFF、ジャパンナウの会見に原田眞人ら

2015年10月14日
左から安藤、原田、樹木、椎名の4氏 左から安藤、原田、樹木、椎名の4氏

 第28回東京国際映画祭では「ジャパンナウ」部門が新設され、『駆込み女と駆出し男』など原田眞人監督作品5本が特集上映される。その記者会見(『駆込み~』の上映付)が9日夜に有楽町・日本外国特派員協会で開かれ、原田監督、樹木希林、安藤絋平(同部門プログラミング・アドバイザー)、椎名保(映画祭ディレクター・ジェネラル)の4氏が登壇した。

 同部門は近年の日本映画界の多様性を象徴する作品及び監督を選び特集上映するもの。選出された作品を観ると、今の日本映画の最新の潮流が分かると共に、現在の日本自身が見えてくるというコンセプトを持つ。

 椎名氏が「今年で3度目のヘッドを務める。2年にわたりどのように日本映画を海外に情報発信すべきかと考え、ジャパンナウ、クラシックスの2部門を設けた。この部門では作品のみならず監督にもスポットライトをあてる。この選出を旧知の安藤氏にお願いした」と経緯を説明。安藤氏は「その国の作品を3本観ればその国の文化が分かるという。ジャパンナウ部門のコンセプトは日本映画を通して日本を知って頂くこと。その観点から作品11本を、作家には原田監督を選んだ」とコメントした。

 原田監督は「東京国際映画祭で作品を上映するのは、94年に『ペインテッド・デザート』をコンペに出品して以来、20数年ぶり。こういった形で我が国の映画祭に参加できることを光栄に思う。世界各国の観客と劇場で出会えることを願っている」と喜びを表現した。また樹木は「原田監督は黒澤明、小津安二郎、岡本喜八監督など先人たちの話、映画のシーンの話をする時、実に嬉しそうに満面の笑みで語る。その歓びみたいなものが映画作りに反映されている。どんな作品でも、どこかに魅力を感じることのできる、そこが彼の魅力。時には失敗もするが、先人たちの作品を乗り越えようとする。彼にはやっぱり腕がある、うーん……上手い」と褒めちぎった。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。