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『ブラフマン』イベントで箭内監督引退宣言

【FREE】『ブラフマン』イベントで箭内監督引退宣言

2015年07月23日
『ブラフマン』ティーチイン、左から箭内監督、西村氏 『ブラフマン』ティーチイン、左から箭内監督、西村氏

 プレシディオ配給『ブラフマン』の箭内道彦監督が、21日夜に渋谷HUMAXシネマで実施されたティーチインイベントに登壇した。

 同作は、結成20周年を迎える孤高のバンド「BRAHMAN」を追ったノンフィクション映画であり箭内監督が初めてメガホンをとった作品でもある。7月4日より公開されると各地で満席が相次ぎ、上映期間の延長、追加劇場が続々決定するなど好調ぶりを見せている。当初は2週間限定公開の予定だったがリピーター率が非常に高く、これらの状況を受けた配給元は観客への感謝の気持ちを込めたティーチインを開催することを決めた。

 イベントには聞き手役として、同バンド所属レーベル・トイズファクトリーの西村佳樹氏も参加。17~18年間、彼らと共にいる西村氏でも知り得なかったメンバーの素顔を同作から発見したという。西村氏は、「箭内監督独特の力がメンバーから聞き出すことに成功している」と語った。箭内監督は、「撮影の中で監督としてカメラを向け難いところに向けるということに迷いが生じた」と現場を振り返ると、「これでは監督には向いてないな。引退します。今後は小説とかも書いてみたい」と同作が最初で最後の監督作品であることを強調した。すると西村氏は「本作を観たときにエピソードがいいと感じた。(実際にはノンフィクションであるが)脚本化されているなと思った。これは箭内監督が脚本化したものを実写にしたような印象。2度3度楽しめる映画」と作品の魅力を改めて語った。

 また、同バンドは今年ベストアルバムの発売、ライブ活動などが続々決定している。映画『ブラフマン』は、25日(土)より札幌、水戸、新潟、名古屋、広島、大分、鹿児島での上映を開始する。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。