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(ODS)『攻殻機動隊~』の世界実現化へ企画

【FREE】(ODS)『攻殻機動隊~』の世界実現化へ企画

2015年06月16日
「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」発表会 「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」発表会

ODS NoW!

 東宝映像事業部配給『攻殻機動隊 新劇場版』が20日(土)より全国ロードショーされることに先駆け、直前記念イベント「攻殻機動隊 REALIZE PROJECT」発表会が、12日に港区・六本木ヒルズクロスポイントで行われた。

 同企画では、「攻殻機動隊」らしい最先端科学技術の実現に向けた情報発信と研究開発、起業活動支援を活動目的とする。具体的には、3つのプログラム「ハック ザ リアライズ(チーム、団体参加)」「コンテスト フォー ザ リアライズ(起業家向け)」「ピッチ トゥ ザ リアライズ(個人参加)」が用意され、産官学とのコラボ、企業、大学、研究機関、官公庁、自治体と連携し、技術や特許の復興、アイデアなどを形にすること、コンテストやハッカソンを開催し、優秀な人材を発見することを主に行っていく。3つのプログラムの中から大賞を選ぶ。その他、最も『攻殻機動隊』の概念に沿った研究・開発を行った企業、団体も、「攻殻NEWS部門 大賞」として表彰する。いずれも、2月上旬に発表する見通しだ。

 発表会には、石川光久実行委員長/プロダクション・アイジー代表取締役社長、桐島ローランド写真家/Avatta運営・監修、庄司真史プロジェクト事務局技術顧問/国際公認投資アナリスト、秋元信行事務局エグゼクティブスーパーバイザー/NTTドコモ・ベンチャーズ取締役副社長、武藤博昭事務局統括顧問/コモンズ代表・プロデューサー、西村真里子事務局顧問・エバンジェリスト/ハートキャッチ代表取締役CEOが登壇し、概要を説明した。石川氏は、「『攻殻機動隊』は25周年を迎える。原作者・士郎正宗氏が書かれた物語の根っこの強さのおかげだ。SFを見る目の鋭さ、設定の緻密さなどを感じる。恐ろしいことに原作から設定されている2029年という時代に近づけば近づく程に士郎氏の未来を見る目に驚かされる。50年、100年経っても、攻殻思想はずっと生き続けていくだろうと感じている」と士郎氏について触れながら企画の土台の強さをアピールし、「同企画には、2つの方向性がある。1つは、今の技術では実現できない『攻殻機動隊』の技術を実現していくというもの。もう1つは、描かれていないものでも、攻殻世界を拡げてくれるものであれば追求していくこと。士郎氏に寄り添うものではなく、近づいていくことでお互いに影響を及ぼすようなものに仕上げたい。日本の科学技術発展に貢献できるものにしていきたい」と熱く語った。

 新劇場版では、全身義体のリーダー・草薙素子生誕の謎が描かれる。原作者・士郎氏が89年に発表した「攻殻機動隊」(講談社刊)の長編アニメ映画化シリーズ最新作。監督に野村和也、脚本には、小説家の冲方丁氏が迎えられた。アニメーション制作は、プロダクションI.G。出演は、坂元真綾ら。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。