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国際Dシネマ映画祭、OP作品を自ら製作

【FREE】国際Dシネマ映画祭、OP作品を自ら製作

2015年06月04日
左より和田、桝井、八木、上田、奥ノ木、堀越、瀧沢の各氏 左より和田、桝井、八木、上田、奥ノ木、堀越、瀧沢の各氏

 「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2015」の記者発表会が3日、千代田区・都道府県会館で行われ、上田清司埼玉県知事/実行委員会会長、奥ノ木信夫川口市長/実行委員会副会長、八木信忠総合プロデューサー、瀧沢裕二映画祭ディレクター、堀越謙三長編部門国際審査委員長、桝井省志短編部門審査委員長、和田敏克アニメーション部門審査委員長が登壇した。

 04年よりスタートした同映画祭は、今年で12回目を迎える。若手映像作家の登竜門として、新たな才能の発掘と育成に取り組んできた。7月18日(土)~26日(日)の9日間、埼玉県川口市にあるSKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ホール他で開催。主催は埼玉県、川口市、SKIPシティ国際映画祭実行委員会、特定非営利活動法人さいたま映像ボランティアの会。

 長編部門(国際コンペ)は、74の国と地域より応募された469本から海外作品9本、国内作品は高橋朋広監督『それでも、お父さん』、久保裕章監督『うつろう』、内田英恵監督『あした生きるという旅』の3本、計12本。短編部門(国内コンペ)は、134本の中から12本を厳選。14年のスタートから2年目を迎えるアニメ部門は、81本のエントリーから14本のノミネート作を上映する。

 今年の見どころは、オープニング作品として映画祭実行委員会が主体となり自ら製作した長編映画『鉄の子』を上映すること。これは映画祭初の試み。08年『アタシヲ産んだアイツ』、12年『わらわれもしない』の短編2本が過去にノミネートされている福山功起監督が地元川口市を舞台に『鉄の子』を制作。両親を離婚させようと奮闘する小学生2人の大作戦を描いたもの。出演は田畑智子ら。

 もう1つの特徴は、コンペ部門のサテライト上映だ。鴻巣市こうのすシネマにサテライト会場を設け、短編部門選出作品を19日、20日に上映する。その他、招待作品として、シネマ歌舞伎『二人藤娘/日本振袖始』の2本、長編アニメ企画『映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦』(02年)『STAND BY ME ドラえもん 2D版』(14年)の新旧2本、日本語字幕、音声ガイド付きバリアフリー企画『GODZILLA ゴジラ 日本語吹替版』が上映される。

 また、関連企画、イベントも多種用意されている。中でも、ビジュアルプラザの若手映像クリエイター支援プログラム「Go‐all」による短編オムニバス映画の上映および舞台挨拶が注目だ。オムニバスの内容は、埼玉県のとある駅に住みついた猫をテーマに4人の若手作家が制作したもの。詳細は、後日公式HPに掲載される。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。