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デイズニ―『シンデレラ』リリーら来日会見

【FREE】デイズニ―『シンデレラ』リリーら来日会見

2015年04月08日
左からブラナー監督、リリー、木下 左からブラナー監督、リリー、木下

 ディズニー配給『シンデレラ』のケネス・ブラナー監督、主演リリー・ジェームズによる来日記者会見が7日、東京・赤坂のミッドタウンで行われた。

 ブラナー監督は『魔笛』以来8年ぶり4回目の来日。「世界では支持されなかった(私の)作品も、日本の皆さんは愛し続けてくれている。大好きな日本に戻って来ることができて嬉しい」と挨拶した。一方のリリーはこれが初来日とあって「昨夜はお寿司とお酒で素敵な夜を過ごしたわ」と日本の滞在を存分に楽しんでいる様子だった。

 ディズニーの原点にして頂点の物語を実写映画化した同作。ブラナー監督は「シンデレラには変身、ガラスの靴、美しいドレス、真夜中のカウントダウンなどのイメージを皆さんお持ちだと思うが、その期待には応えつつ、内面から変化させたいと思った」と現代に甦った作品のコンセプトを説明し、今回のシンデレラについて「知的で、力と優しい心を持っている。ユーモアがあってセクシーで、自立心がある女性に変えつつ、彼女を中心としてこの美しいおとぎ話を作った」と語った。また、新作の製作にあたってアニメーション版から変化させた点は「1950年版は違ったアプローチで綴られている。例えば王子には名前が無いし、舞踏会に飽きているような様子だったが、本作は違う。王子とシンデレラが事前に出会っている点も違うし、シンデレラの造形も異なる」などと述べた。

 長編映画4作目にして主人公に大抜擢されたリリーは「ケン(ケネス)から出演オファーの電話をもらった時はあまりの嬉しさに叫んだ(笑)。脚本が素晴らしく美しいものだったし、ケンに監督されるのは夢のようだったわ」と出演が決まった時の喜びを語った。全世界で注目を集める大役だけに圧倒的なプレッシャーがあったというが、「美しいシンデレラについて考えてしまうと参ってしまうので、とにかくストーリーと内面に集中することを考えて重圧を乗り越えたの」と撮影中の心構えを明かした。マスコミからは抜擢された秘訣についての質問も挙がり、照れるリリーに代わってブラナー監督が「この作品には、自分自身であり続けることを恐れてはいけないというメッセージも込めている。リリーはありのままの自分を大切にしていたし、それがユニークでもあった」と起用した理由を語った。

 会見の最後には、シンデレラファン代表として木下優樹菜が劇中さながらのブルーのドレスで登場。2人にガラスの靴の形をした花束を贈ったほか、4月5日に26歳の誕生日を迎えたリリーにドレス型のバースデーケーキをプレゼントした。4月25日(土)より全国ロードショー。

※記事は取材時の情報に基づいて執筆したもので、現在では異なる場合があります。